プレキシガラス(ポリメチルメタクリレート:PMMA)の厚さ測定
ポリメチルメタクリレート(PMMA)は、一般的には「アクリル」や「プレキシガラス」と呼ばれています。透明度が高く強度もあり、しかも機械加工が容易なうえ低価格と、合成透明材料の中で最も優れた質感とコストパフォーマンスを備えています。このため、自動車用ライト、光学レンズ、透明パイプなど幅広い分野で使用されています。


プレキシガラスは水族館の水槽や海遊回廊でも使用されています。水中施設で使用されるプレキシガラスは、設置される深さによって必要な厚さが異なります。深くなるほど水圧が大きくなるため、厚さが求められます。例えば、青島水族館の海底世界(海遊回廊)で使用されているガラス厚さは200mmにも達します。
海遊回廊の安全性を確保するためには、プレキシガラスの厚さを厳密に管理することが不可欠です。製造時および設置後の定期検査において、超音波厚さ計を用いてガラスが規定の厚さ基準を満たしていることを確認することで、安全性を保証できます。
右の写真はお客様から頂いたプレキシガラスのカットサンプルです。 最も厚いサンプルは220mmもあります。このような厚みのあるプレキシガラスの測定には、0.5MHzの低周波プローブを用います。低周波のプローブを使用する事で、明瞭な底面エコーが得られ、迅速かつ正確に測定ができます。
今回は極端に厚いプレキシガラスを測定しましたが、標準的な厚さのプレキシガラスは、2.25MHzや5MHzのプローブで測定できます。

| 厚さ計 | プローブ | 周波数 | 種別 | その他 |
|---|---|---|---|---|
| PM5 GEN3 | 0.5P28 | 0.5MHz | コンタクト | 厚物用 |

