炭化ケイ素(SiC)の厚さ測定
炭化ケイ素(SiC)は、炭素(C)とシリコン(Si)が強く結びついてできる結晶です。ダイヤモンドに近い硬さを持ち、とても壊れにくい物質です。また、2,000℃を超える高温でも安定して存在でき、酸や薬品にも強いという特長があります。
こうした性質から、炭化ケイ素(SiC)はさまざまな分野で利用されています。たとえば、電気自動車や発電所で使われる電力用半導体、太陽光発電の装置、電子機器の部品、さらにセラミック製品や表面を保護するコーティング材などで、今後も需要が大きく広がると期待されています。


炭化ケイ素を原料とする「炭化ケイ素レンガ」は、優れた性能を持つ耐火材料です。一般的には、SiCを96%以上含む黒色の粉末を原料にし、混合・成形・焼成の工程を経て製造されます。鉄鋼を溶かす炉や高温で使用される容器など、過酷な環境下で使われる部品に利用されています。このレンガの特長は次のとおりです。
- 摩耗(すり減り)に強い
- 薬品や溶けた金属に侵されにくい
- 高温でも強さを保つ
- 急な温度変化に耐えられる
- 熱をよく伝えるが、膨張は少ない
太陽光発電の研究・開発を行う当社のユーザーから、炭化ケイ素のサンプルが送られてきました。炭化ケイ素の厚さ測定と割れの検出が超音波厚さ計でできないか検証してほしいとのことです。
波形表示付き超音波厚さ計「PM5」と5MHzのコンタクトプローブを用いてテストしたところ、満足な結果が得られました。一般的に超音波厚さ計は割れの検出には不向きですが、波形表示付きの厚さ計では、エコーを観察することで亀裂の位置を特定することができます。
波形表示付き超音波厚さ計「PM5」と5MHzのコンタクトプローブを用いてテストしたところ、満足な結果が得られました。一般的に超音波厚さ計は割れの検出には不向きですが、波形表示付きの厚さ計では、エコーを観察することで亀裂の位置を特定することができます。
炭化ケイ素(SiC)の厚さ測定や割れ検出に興味があるお客様は、お気軽にお問い合わせください。
| 厚さ計 | プローブ | 周波数 | 種別 |
|---|---|---|---|
| PM5 GEN3 | C5M13 | 5MHz | コンタクト |

